とうとう本格的な冬になり、夕方からの雪で外は真っ白になっている。今日は仕事の都合で力丸の散歩がいつもよりも遅くなり、雪道を、いつもの10倍以上の神経を使いながら歩かねばならなかった。だけど力丸は4足駆動。その上雪が大好きなもので、はしゃぎ気味にわっせわっせと歩いていく。後ろから、「力丸、滑るといけないからゆっくりね。」と言い続けるのだが、それは力丸が滑って危ないんじゃなくて、私が怖かっただけなのである。でも、雪が降るとちょっとだけ良いこともある。お食事中の方には申し訳ないのだが、力丸の排泄物が、瞬時にして固まるので(所謂瞬間冷凍)非常に拾いやすいのだ。雨の日と違って、べちょべちょになることもない、だってここは北の果て、乾燥した雪だから。私は冬が嫌いではない。何故かっていうと、本格的に雪が積もってしまうと、道路の騒音が減り、夜なのに雪明りでうっすらと明るく、空気が凛とした感じで気持ちが良いから。それに雪雲に覆われてしまえば、気温は低いのに、何故か耐えられる寒さに感じられる。気象の仕組みがそうなのか、それとも体の順応によるものなのかはわからないが、でもこれは本当の話。それと、雪のある間は、皆が優しくなる。何故か相手の立場に立って物が考えられるようになる人が多いような気がする。これから半年の間、散歩の仕度は大変だけれど、でも吹雪ならば吹雪なりに、力丸を連れて歩くのは楽しい。
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