お恥ずかしい話ですが、まだ1級を目指していた頃、レッスンを受けながら、
「私はスポンジ、私はスポンジ」ってずっと自分に言い聞かせていました。
あまり考えずに、できるだけ多くのことを
そのまんま吸収できるようにってことだったのだと思います。
そして、何がそうさせていたのかがさっぱりなのですが、
レッスンが終わった後、意を決してスクールのドアを叩き、
「1本お願い致します。」って、
図々しくもお疲れの先生を呼び出しては見て頂いていたのですね。
しかも、スクールで一番怖ーい先生です(笑)
何だったのでしょうね、あれは。
上手になりたかったのか、下手な自分が嫌だったのか、
それとも軽いSだったのか(笑)
先生はとっても凄くて、時間があれば出てきて下さる。
直ぐに帰らなければならない時は、
「今日はダメだけど、来週必ず。」って約束してくれて、
しかも、その約束が守られなかったことがないんですよね。
今、自分が教える立場になってみて、それが如何に大変なことなのかが
本当によくわかります。
スキーヤーとしての今の自分は、
その頃お世話になった先生方の影響がとっても大きいです。
教える人になるなんてことはまるで頭に無く、
それよりなにより、級を取ろうなどとにいう気さえも無かったのに、
何故、現在のようになったかというと、
レールに乗せられてしまったというのもありますが、
「ああいうインストラクターになりたい」
と思える人達が、周りに居てくれたからで、
紆余曲折がありながらも、スキーを続けていられるのは、
楽しい記憶がたくさんあるから。
実は、1級に合格した日、受検する気がなくて、
当時既にスクールのアシスタントになっていた兄に
用具だけ先に持って行ってもらって、
私はぎりぎりの時間に、バスでスキー場に向かったのですが、
到着すると、駐車場で兄が仁王立ちになって待っていて、
「今すぐ1本滑って来い。」と、、、。
受検の申し込みはしておくからいいと言われて、
取り敢えず山頂まで行って、ダーっと滑っていきなり本番。
雨降りだし、それまで何度も落ちていたし、
どうせ無理だし、元々級とかあまり興味が無いし、、、
って、心の中でいっぱい言い訳していたわけです。
そして、やる気が無い分、余計な力も入らず、
20人以上受検者が居て、合格1名で、
それが私だったというわけです。
すぐにスクールのアシスタントのウェアを着ることになり、
そこが長い道程の始まりとなったのですが、
私は本当に恵まれていると思います。
その当時も、そして今も。
私の周りのスキーヤーさん達、感謝してますよー!
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