Queer as Folkというタイトルの、gayの世界が舞台のTVドラマの台詞です。
(過激的なシーンが出てくるので、最初びっくりしてしまったのですが、アメリカでも、かなり話題になった人気の問題作のようで、なんと、5シーズンも続いて、番組が終了してから6年以上経っているのに、未だに映画化の嘆願サイトまであるようです)
下のシチュエーションは、17歳と29歳で始まった、BrianとJustinの恋愛の終盤、物凄い(というか、手のつけられないといった方が正しいかも)遊び人で、心の底ではJustin のことを愛しているのに、I love you. が言えずにいたBrianが、自らが経営するクラブの爆発事故に巻き込まれた、Justinの無事な姿を見つけ、初めてI love you.と言った翌日、アーティストであるJustinが、Brianの元を飛び出して暮らし始めたアトリエを、初めて訪れた時のシーンです。
-When I heard what happened, I tried to call you on your cell, but...
you didn't answer. I was so fucking scared.
All I could think was: "Please don't let anything happened to him."
Didn't you hear what I said to you last night?
-Yes I heard.
You said you love me.
-Then how about marrying me?
-(snickers)
What? Stop being ridiculous.
-I'm not being ridiculous.
I mean it.
-You don't mean it.
How could Mr.I believe-in-Fucking-Not-Love mean it?
You detest marriage. You detest anybody who enters into an imitation heterosexual union that by its nature is doomed to fail. Did I get that right?
-Hmmm, word perfect.
But I've changed my mind.
-Well, so have I
I have no intention of marrying someone who by his very nature is doomed to fail.
Besides, you're asking me because you're freaked out about what happened to Michael.
-Well, I did have this dream.
I was his funeral, but he wasn't in the coffin, I was.
-There. You see?
Now, as soon as life returns to normal, so will you.
Back from the dead.
-Not without you.
-I know you too well.
Way too well
Well, thank you for saving it, but the answer's no.
そう。意を決してプロポーズするんですが、断られちゃうんですよ。
いつかそうなればいいなと思っていたJustinが、Brianがうだうだしているうちに、物凄く大人になってしまい、逆にBrianは、三十路に入って、自分がこの先どうなっていくんだろうと不安になってきて、ちょっと弱気だったりするんです。
やはり、タイミングって大事なんですよね。
ところで、別に理由は無かったのですが、ずーーっと書かずにいたことがあって(私がGayだという告白でなくてすみません。残念ながらストレートなんです)、カナダ時代、本当に色々なことを経験しているので、その一部をちょっと。
カナダは、Gayの人たちには優しい土地柄で、私が居たバンクーバーでも、毎年Pride Paradeというものが行われています。
特に、私が通っていた学校は、別名レインボーストリート(虹色のフラッグはGayの象徴のようなもので、そのフラッグが通りに飾られているんです)と呼ばれるDavie St.にあり、交通費の節約のために、その直ぐ近くに間借りしていたので、身近にGayの人たちが居ました。
学校の先生の中にも居ましたし、同じアパートの2階に住む、私のルームメイトの友人(Sさん)が、当時既に50歳だったと思うのですが、それはハンサムで素敵なGayの方で、私と同じ学校に通う男の子(日本人大学生)が、そうとは知らずにその方の部屋を借りて、ある日、リビングに置かれた箱の蓋が開いていたので覗いてみたら、男性のヌード写真がいっぱい入っていて、それ以来、自室の鍵をかけるようになったという、本人にしてみると、ちょっと汗が出ちゃうような話もありました。
でも、実をいうと、Sさんには、20代前半のボーイフレンドが居たんですけどね。
彼らは、私たち以上に、たくさん悩みを抱えているようで、海外ドラマによく出てくるのが、Gay の若者の自殺率が非常に高いということですが、他にも色々とあって、リトルSと呼んでいた、前出Sさんのボーイフレンドも、だんだんとおかしくなってしまい、薬で酩酊状態になっては、アパートの入り口で、半分横になりながら、Sさんのことを待っている場面に遭遇するようになりました。
あと、初めてカナダに渡って、最初にお世話になった先のマザーのお兄さんは、今よりも、もっと厳しい状況の頃にカミングアウトをされた方で、カソリックだったのをバプテストに改宗しなければならなかったり、親から勘当されたりと、苦労をされたようです。(実は、私がお世話になる数年前に、エイズで亡くなってしまっているので、ご本人にとは直接お会いしていないのですが、亡くなる前の、ホスピスでの看病の様子等を、マザーが隠すことなく、普通に語ってくれたので、ほんの一部ですが知ることになりました)
Queer as Folkの中で、JustinがGayであることを知り、怒り狂っている父親と、少し前から知ってはいたものの、まさかそんなに年上の人が相手だとは思っていなかった母親、そしてお相手のBrian、本人のJustinが話し合うシーンがあるのですが、
「二度とゲイバーに行ったり、この家で胸くその悪い自分のライフスタイルを口にしたり、この男に会ったりすることは許さん!」
と言った父親に対して、Brianが、
「それじゃぁ言い替えると、Justinがあんたと一緒に暮らすためには、自分が誰かって言うことや、何を考えているかってことも、どう感じているかってことも否定しなきゃならないってことなんだな。」
「それは愛なんかじゃない。憎悪だ。」
と静かに言って、帰り際に、
「来るか?」
と声を掛けたJustinが、後を追って家を出て行きます。この後Justinが家に戻ることはなく、また、両親は離婚をすることになるのですが、、、。
色々と考えさせられますね。
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