ひたすらメリークリスマスと歌い続ける、ちょっと退屈とも思えるこの歌を、偶然にテレビで見た。長い長い曲だ。だけどこの曲は、途中で聞き終えてはいけないのだと思った。作った本人曰く、イラク戦争に対する怒りの歌なのだそうな。その中には、この小さなプレゼントを君に贈ることが、僕達の子供を戦争に送ることになるのだろうか、、、といった内容のことが歌われていた。それを聞いたとき、「生めよ増やせよ」といった、最後の大戦中のスローガンのことを思った。生んで増やして、そしてどうなった。犠牲になる者、ヒトを傷つけ、殺してしまう者を増やす為に、子供を作ることを強いた人々が居たなんて。求婚を躊躇させるほどの大事が、今のこの情勢にも隠されているなんて。そんなことなど考えてみもせずに、どこかのほほんと日々暮らしている私には、大げさな歌だと思いつつも、奇妙な感覚を持たざるを得ない何かがあった。滅多に聴くことの無いさだまさしではあるけれど。
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